こんにちは。
赤羽太陽堂整体院の木村です。
今回は「呼吸について」です。
呼吸とは、息を吐く「呼息」と、息を吸う「吸息」のことを言います。
息を吸って吐いてが一つのセットになって「呼吸」と言います。
息を吸う目的は、空気中の「酸素」を取り入れるために行います。息を吐くのは、身体の活動で体内にできた「二酸化炭素」を出すために行っています。
なぜ、人間は体内に酸素を取り入れて、二酸化炭素を体外に排出するのでしょうか?
人間の身体が酸素を必要とするのは、細胞が生存活動の為にエネルギーを得る必要があるからです。身体はエネルギー源として、グルコースを代表とする、単糖類や脂肪酸を使います。
グルコースからエネルギーを引き出すために、酸素が必要になってきます。
これは、グルコースに直接火をつけて燃やして、熱を取り出すことと同じような反応です。
燃焼は、物質が酸素と激しく反応することです。
体内での燃焼反応は、もっとゆっくりと静かに進むので、体の中に火が付くわけではありません。化学反応の結果として、水と二酸化炭素が生成されます。この、二酸化炭素が呼気の時に体外へ吐き出されます。
ではなぜ、二酸化炭素は体外へ吐き出されるのでしょうか?それは、二酸化炭素が身体にとって有害だからです。もし、二酸化炭素が体内に留まっていると、体液の中で変化して、水素イオン、すなわち「酸」が発生します。酸は細胞を殺すほど有害です。胃酸が殺菌に使われたりしますが、それは酸の有毒性を示しています。
二酸化炭素が体内に蓄積され続けると、人体は傷つけられ続けるということになります。
しかし、細胞が活動して、人が生存するためには、エネルギーの生成が不可欠なので、二酸化炭素の生成を止めるわけにもいきません。
なので、人間は二酸化炭素を呼気に合わせて体外に排出しなければならないのです。吸気で酸素を体内に取り入れた分、生成された二酸化炭素を体外に吐き出さなければいけないのです。
こういった意味で、呼吸は「呼気」と「吸気」がセットになっていることに意味があります。
整体的に言えば、姿勢が悪くなったり、呼吸に関連する筋肉が固くなって、十分に呼吸できる動きができないと、呼吸にも影響が出てきます。
呼吸が十分にできないと、エネルギーを生成するのに必要な酸素が不足して、身体が活動的ではなくなりやすくなってきます。そして、身体の活動で生成された二酸化炭素を体外へ排出しにくくなるので、身体の回復や代謝に悪影響が出てきます。
健康を保つ要素として、「食事」「睡眠」「適度な運動」などがありますが、この「呼吸」というのはかなり重要な要素です。呼吸を整えるということも健康を保つうえでとてもとても大事です。
呼吸は整体でも重要視しています。整体を受けて、呼吸しやすい身体になっていただくことも良いことだと思います。
今回は「呼吸について」で書いていきました。
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