こんにちは。
赤羽太陽堂整体院の木村です。
今回は、「塩の摂取」についてです。
昔から、塩分を摂りすぎると、血液中のナトリウム濃度が高くなって、血中のナトリウムの浸透圧を一定に保とうとするために血液量が増えることで、血管壁にかかる負担が大きくなって血圧が上がると言われてきました。
その結果、血圧が上がって、血管や心臓に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞、心不全、動脈瘤などの循環器系の疾患に繋がると言われてきました。
確かに塩分の摂取も、過ぎると良くないのかもしれません。
しかし、逆に塩分の不足も身体に悪い影響を及ぼします。塩の摂取も、身体の生命活動に必要不可欠です。
「塩分を摂りすぎると身体に良くない」は本当だとは思いますが、誤解される表現でもあると思います。
正確に言うと、精製塩を摂取したり、自然の塩でも摂りすぎるのは身体に良くないですが、自然の良質な塩は適量に摂取すればすごく身体に良いです、ということになります。
塩(精製していない自然由来の塩)は、口から体内に取り入れた分は、身体に必要な分だけ吸収され、余分な塩は体外へ排出されるようになっています。
人の身体には塩分が必要な理由は以下の通りです。
・細胞を正常に保つため。
私たちの身体の中の血液、消化液、リンパ液などの体液には、塩はイオンの状態で溶け込んでいます。そして、細胞の内と外との圧力(浸透圧)を調整して、細胞のバランスを一定に保つ働きをしています。
実は、この細胞の圧のバランスが、食物から栄養素をた吸収するためにとても大事だと言われています。細胞の圧のバランスが崩れると、栄養を体内に取り込みにくくなってきます。こういった理由で、塩を適切に摂取しないと、血液などの体液の循環不全、血圧低下、脱水症状、ショック症状や立ちくらみ、むくみなどの症状に繋がります。
塩分の摂取不足は、細胞の新陳代謝が悪くなるので、身体にとって良いことはありません。
・神経や筋肉の働きの調整。
私たちが、身体を動かす時、脳からの命令が電気信号となって神経細胞を伝わっていきます。この電気信号を伝える働きをするのが、塩の成分であるナトリウムイオンです。
塩が不足すると、この神経の電気信号の伝達がうまくいかなくなるので、体調不良を引き起こしてしまいます。
夏の暑い日に、運動をして大量に汗をかくと、足がつったりしますが、これは、汗をかいた時に身体のナトリウムが不足してしまった結果です。
とても大事な要素として、この2つがあります。
こういった理由で、塩分は人の生命活動に必要不可欠であることは理解できると思います。
塩を消費する食べ物として、果物、甘い物、お酒があります。これらを良く食べたり飲んだりする方は塩を摂ることを考えても良いかもしれません。
他にも、いろいろと思い当たって気になる方は、日ごろの塩の摂取を考えてみてもいいかもしれません。
やみくもに、減塩、減塩と神経をすり減らして、必要以上に塩を摂らないのは身体の健康にとって良くないのは間違いありません。
余談ですが、昔は、戦地に赴く兵士に塩を摂らせると勇敢に戦ったそうです。そして、戦いが終わると塩を摂らせないようにして塩抜きして、おとなしくさせたそうです。そういう話もあります。
とにかく、塩の適切な摂取は元気に生きていく為には必要だという話でした。
最後まで、目を通していただきありがとうございました。
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