雑記
2024年03月20日
こんにちは。
赤羽太陽堂整体院の木村です。
今回は「腰部脊柱管狭窄症について1」というテーマです。
最近では「腰部脊柱管狭窄症」と診断される方が多くなってきています。
腰部脊柱管狭窄症と診断される年齢は、40代男性に多いと言われていますが、実際には、50代~80代で、男女の差もあまりないとも言われたりしています。
病態としては、腰椎の脊髄神経が通る「脊柱管」が狭くなり、「馬尾神経」や「脊髄神経根」の圧迫により症状が出ている状態です。
先天性の、脊柱管形態異常、後天性の変形性脊椎症、脊椎すべり症、椎間板ヘルニア、黄色靭帯骨化症、外傷などの影響により脊柱管が狭くなるとも言われています。
疼痛症状の出現には、神経性因子や血流性因子なども関与すると言われています。
症状としては、
①腰痛・・・80%以上の人に認められる。
②馬尾症状・・・L5(腰椎5番)やS1(仙椎1番)領域に多くみられる。末梢神経障害で、かつ多根障害。多くは両側性。
③下肢への神経根症状・・・一側性の神経根障害がまれにみられることがある。馬尾症状と合併することもある。
があります。
②の「馬尾症状」は4つに分類されます。
・感覚神経障害・・・両下肢、臀部、会陰部のしびれ、灼熱感、感覚低下
・反射障害・・・下肢の深部腱反射の低下
・臓器障害・・・膀胱直腸障害(排尿・排便の障害)、勃起障害
・運動神経障害・・・弛緩性の対麻痺(両下肢麻痺)、下肢麻痺(脱力)による歩行障害、筋力低下、筋委縮
馬尾症状には以上のようなものがあります。
この中でも、臓器障害の「膀胱直腸障害」、運動神経障害の「弛緩性の対麻痺(両下肢麻痺)」、「下肢麻痺(脱力)による歩行障害」、「著しい筋力低下や筋委縮」がみられる場合には、重篤な状態ですので、このような場合には、すぐに病院に行った方が良いです。
一般の方にはこのような病態の判断はできないと思いますので、とにかく「これは普通の状態ではない」と感じられたら、まずは、すぐに病院に行って診察を受けるようにしてください。
「下肢の深部腱反射の低下」もけっして良い状態ではないですが、たまに腱反射が出にくい人もいますので、一度病院に行ってみてもらうのが良いです。
腰痛や下肢に痛みやしびれが出てきて病院に行くと、「腰部脊柱管狭窄症」と診断されたりするわけですが、まず最初の見極めとして、今の身体の状態が「観血的対応(手術)」が必要なぐらい重篤であるのかを見極めることがとても大事になってきます。
痛みやしびれ等の症状は、身体に何かしらの異変を知らせてくれる重要なサインだったりもします。なので、しっかりと身体の状態を確認せてもいない段階で、痛みなどの症状を、「病院に行かなくても、整体を受ければ大丈夫だろう」と安易に決めつけて判断しないことが大事です。
もしかしたら、神経的な病態ではなく、内臓疾患の可能性があるかもしれません。そのような場合には早急な対応が必要になってきます。最初の見極めを誤ってしまったら取り返しのつかない場合もあるかもしれません。
観血的対応が必要なぐらい重篤な状態は、整体や指圧などの治療は適応になりません。逆にそうでない場合には、整体や指圧的な治療が有効な場合もあります。
とにかく、ファーストステップとては、疑わしきはまず「病院に行く」。そして、それでもどうにもならない場合がでてきたら次の手を考えるで良いと思います。
その「次の手」のひとつに、「整体」や「指圧」などの治療が有効な場合が大いにあるかもしれません。
今回は「腰部脊柱管狭窄症について1」というテーマで書いていきました。参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
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雑記
2024年03月15日
こんにちは。
赤羽太陽堂整体院の木村です。
今回は「東洋医学のツボは筋肉・筋膜治療的にも重要」についてです。
東洋医学には、経絡と経穴があります。
「経絡」とは、生命活動を維持するために必要な、気や血が流れるエネルギーのラインです。
経絡は全身縦横に張り巡らされていて、これによって、身体の隅々まで気や血(エネルギー)を送ることができます。身体の深い部分の臓腑から、体表部分の皮膚や筋肉に繋がっていて、経絡という通り道によって気や血が身体の隅々まで巡ることによって、生体機能のバランスを調整して正常に保てるようにしてくれています。
「経穴」は俗に言う「ツボ」と言われるものです。
経穴は、経絡上にある反応点です。
心や内臓、骨格筋などの状態に異常があれば、経絡上にある「ツボ」に反応が現れます。
ツボに異常な反応が現れることで、経絡のエネルギーの流れは阻害され、身体全体のエネルギーの流れが滞って、身体の不調の原因になります。
筋肉、筋膜の治療では、ツボと言われる場所を刺激して、エネルギー流れを正常に戻してバランスを整えるという側面があります。
ツボと筋肉には関連性があり、以下のような場所にあったりします。
・筋肉と骨の付着部
・複数の筋肉が重なる部分
・不調の反応が出やすい部分(トリガーポイント)
※トリガーポイントとは、「痛みの原因部位そのもの」「痛覚過敏部位」のことで、筋肉、筋膜、靭帯、腱などの軟部組織の異常が原因で痛みが現れているもの、筋肉のコリが原因である部分に痛みを引き起こしているもの(関連痛)であると言われています。
・筋膜が繋がる部分
です。
筋肉や筋膜を押して、効く感じがする部分、普段感じている症状が再現される、他の部分よりも明らかに痛みの感じ方が違うと感じる部分は、だいたい、経穴(ツボ)だったりします。
東洋医学の経絡、経穴の治療は、反応点であるツボを刺激して、エネルギーの流れを正常に戻して身体のバランスを整えていくというのが主な治療の考え方ですが、
筋肉、筋膜の治療も、筋肉や筋膜(ツボ)を刺激して、エネルギーの流れ(血や気の流れ)を正常の戻して、バランスを整えるという点では、考え方として共通している部分があります。
筋肉、筋膜の治療と聞くと西洋医学的なイメージがしますが、わりと東洋医学的であったりします。
東洋医学は、病原に対して、直接薬などを処方する現代医学とは異なる考え方ですが、「ツボ」の場所が筋膜が固まりやすい場所にあったりすることを考えると、「東洋医学」と、筋肉などの解剖学を扱う「西洋医学」に、共通する点が多く見られます。
筋肉や筋膜が固まってくると、血流やリンパの流れが悪くなり、痛みや身体の不調の原因になったりします。
筋肉や筋膜を刺激して治療すると、結果的に「ツボ」という部分を刺激していることになり、「ツボ」を刺激して現れる治療効果としても、筋肉や筋膜の固さが取れて柔軟になることで、身体のバランスが整って筋肉の動きが良くなり、そのことで血液やリンパの流れも正常になり、生体機能が正常になっていくということになります。
今回は「東洋医学のツボは筋肉・筋膜治療的にも重要」ということで書いていきまして。最後までお読みいただきありがとうございました。
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雑記
2024年03月12日
こんにちは。
赤羽太陽堂整体院の木村です。
今回は「水の体における重要な役割」についてです。
人の身体の構成成分の約60%は水分です。他は約15%がタンパク質で、約15%が脂質、ミネラルが約6%、糖質1%未満です。身体のほとんどが水分でできていると言えます。
水の役割には以下のようなものがあります。
・細胞液を構成する(細胞液は約75%が水です)。
・細胞間の隙間を埋める。細胞が浮かぶ細胞外液は90%以上が水でできています。
・血液細胞を運ぶ役割。血液の約90%以上は水で構成されています。血液の循環は、酸素や身体に必要な栄養素を身体の隅々まで運ぶことや、細胞の代謝によって排出される老廃物を運搬する働きを持っています。水の運搬機能は、血液細胞のみならず、身体の全ての体液の循環が水分によって行われています。
・内臓や小器官における接着剤の役割。細胞同士を結び付けて身体の構成を補助しています。
・エネルギーの産生。体内を自由に駆け巡り、他の物質と結びついていない水(水分子)は、細胞膜から細胞内に入る際にエネルギーを放出します。特に脳や神経は、このエネルギーによって動いています。細胞が栄養素からエネルギーを得ていることはよく知られていますが、実際には細胞はエネルギーを体内の水分子からも得ています。
・浸透圧を生み出す。細胞におけるすべての物質の交換は浸透圧の力によって行われます。浸透圧とは、細胞外液と細胞内液の塩分濃度の違いによって発生します。
・物質の加水分解。加水分解とは、ある物質が水と化学反応を起こして分解されることです。これは、食べ物を身体に役に立つ形に変える水の役割です。
水にはだいたいこのような役割があります。どれ一つとして欠かすことのできない、とても重要な役割です。
人の身体では、食物を加水分解しなければ身体に取り入れた栄養素は細胞に摂り入れられる形になりません。そして、身体がエネルギーを生み出す際に排出される老廃物、つまり身体にとっての毒素の排出をさせることのできる唯一の物質が水になります。体内に必要量の水分がないと、正常に毒素を排出できなくなり、そのような状態が続くと、痛みや身体の不調の発生の原因になってしまいます。
このような意味から、身体を健康に保つ為には、水分の適切な補給ということが、かなり大事になってきます。
赤羽太陽堂整体院の考えとしては、日ごろから水分補給をしっかりとやることが大事で、なおかつ血液を運ぶ血管や、リンパ液を運ぶリンパ管が圧迫されないように、日ごろから筋肉や筋膜を柔軟に保って、これらの体液の循環が滞らないようにしていくことが、身体の健康を保つ上でとても大事なことだと考えています。
筋肉や筋膜の状態が慢性的に固くなって血管やリンパ管を常に圧迫している状態が続けば、せっかく取り入れた栄養や水分が身体の隅々まで運ばれにくくなってしまいます。
なので、日ごろから筋肉、筋膜の状態を柔らかい良好な状態に保って、その上で、バランスよく良い栄養を摂取して、水分を必要量補給する生活を続けることができたら、健康な身体を維持していくことができやすくなってきます。
今回は「水の体における重要な役割」について書いていきました。最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。
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